みんなの放射線測定室「てとてと」交流会報告(H25.3.4)
昨年は「てとてと」様との交流会が企画されましたが雪のため出かけてのち途中で中止となって引き返した経緯があります。今回は気温は低かったものの大変天気に恵まれ順調に宮城県大河原町に向かうことができました。上の写真のように素晴らしい景色を見ながら目的地に向かいました
安達太良パーキングエリアのスタッフの方が言うのには、山に雲が一つもないのは本当に珍しいそうです。よっぽど行いがよい方たちですねと言っていただきました。昼食も大河原町の繁盛店芳来軒でいただきましたが安くて大変おいしかったです。
「てとてと」は2011年秋より測定を開始した宮城県南部の市民と農家のための放射線測定所です。場所、設備、測定データなどはホームページ(http://sokuteimiyagi.blog.fc2.com/)でご覧下さい。
迎えてくれたのは測定員で代表の北林康さん、測定員の女性お名前を聞き忘れました。
三田農園のご夫妻(ご主人は物性物理学を学ばれた方)でした。
データの交換、私たちのデータの説明からスタートいたしました。
そしてこんな質問をしてみました。
・1ヶ月の来客数(過去から直近での変化)関心度など
測定開始時期や2011年のお米の収穫時期は客数は多かったそうです。測定器3台の時と思われますが1日15検体程の測定があったそうですが、最近は1日2~3件と言ったところだそうです
・測定した検体数(野菜・穀物・くだもの・魚・土などのウエート)
検体数は野菜が多く魚は私たちと同じく極端に少ないそうです。私たちと同程度の規模の測定所です。
・ワーストランク上位20。お米のデーターなどもわかれば。
このようなデータの仕分けはしていない。わたしどものデータ(ベクレル測定を参照)に興味を示していました。逆質問が大変多かったです。
・てととも会員数の状況及び測定利用状況
「てととも」とは会員制で測定料の割引制度です。測定客数の増加を狙った拡大策ですが年会費3,000円で測定料半額の
30分測定1,000円 500円
1時間測定2,000円 1,000円だそうです。
会員が増えるだけ首を絞めることになるとのことですが会員は多くなさそうです。会員数は教えていただけませんでした。(無理にお聞きできませんでした)
・測定結果に対してお客様への説明するポイント(強調する)などは
農家、一般、年齢等でニュアンスを変える。低放射能だからとしても安全ですとは言えないので、自分なら食べる、食べないとの程度で話す。
・お客さんへの対応で困ったことなど
聞き逃したのか質問しなかったのか私は覚えていない。
・静電気の影響は?
あまりBi(ビスマス)は気にしていないようで対処はしていない。
・「てとてと」して町民の方に伝えたいこと
放射線は永くとどまるので測り続けること、測って食べることを伝えたい。
空間線量は0.2μsv/h以下の地域と見受けられますが、熱心にこのような測定所を立ち上げ、運営していることに敬意を表します。運営自身は大変厳しく、寄付金で穴埋めをしているそうです。毎週土曜日は「てと市」という農産物直売(測定結果付き)を実施し売り上げに応じたわずかのマージンをいただいているそうです。今後もデータや情報の交換ができればいいですねということでお暇いたしました。
運営には同じ悩みを持ち、ご苦労されている様子、有料小冊子を全員で買い求めました。ベクレルセンターに置きますのでご覧になってください。